蝶が飛びかう農園に使命を感じた
- Shin Iwata
- 2024年10月8日
- 読了時間: 2分
もともとエチオピアのジャングルの中で育っていたコーヒー。 大きな木々がうっそうと茂り、 その合間の木漏れ日により太古の昔からコーヒーは命を繋いできました。 いつしか人間は人為的にコーヒーだけを植えて効率的に収穫する術に磨きをかけ、今日世界中どこでも毎日コーヒーが飲めるようになりました。 一方、その人間の営みにより、 気候変動問題が年々深刻化、 2050年にはコーヒーが飲めなくなる日が来ると言われています。
危機感を感じる若き農園主5代目のエドワルドさんのFlora農園では、 数年前から蝶や虫が集まる草花をコーヒー畑の間に植えることで自然の世界を作りだし、 農薬に頼らず害虫を減らす工夫や、大きくなる木をコーヒー畑のど真ん中に植え、育てることで適度な日陰を作る、 足元には何種類ものカバープランツがイングリッシュガーデンさながらに植えられ、足元に何種類もの植物が美しく植えられたところはまるでイングリッシュガーデンのよう。 ガーデニング好きな私を魅了します。 そのカバープランツが畑の水分蒸発を抑え土壌を豊かにしていく。 コーヒー畑に接する森から反対側の森に小動物だけでなくなんと豹 (?!) まで移動できるベルト地帯を作るなど生物多様性を尊重する取り組みがされているのを目の当たりにしました。

昨年ブラジル南部は大雨による大洪水災害に見舞われ、 気候変動の影響がじわじわとコーヒーベルトにも影響が出るようになってきたと農園主のエドワルドさんは強い危機感を持って熱い思いを語ってくれました。 環境再生型農業の実践により、レジリエンスのある農業を目指し、 一歩ずつ太古のジャングルに戻していく姿をそこに見たのです。
農園訪問初日の朝、 目の前に美しく手を入れられた壮大な自然庭園が目の前に出現したことに感動。 自然に寄り添う姿にランドスケープデザイナーになりたかった自分を思い出し、 強烈な印象を受けました。
環境再生型コーヒーはポルトガル語でCafé Regenerativo、 英語でRegenerative Coffee。 環境再生型農業を実践する彼らを微力ながら応援していきたいとの思いから、社名をRegenera Coffee と名付けました。

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